IT4IT
IT4IT™ 標準とは
▲デジタル変革の時代を迎えている今、ビジネスにおけるITの役割は、生産性を向上させ、新しい技術を適用してコストを削減するための支援的役割から、変革を推進し、競争上の優位性を強化するための主たる役割へと変遷しています。ビッグデータやクラウド、IoTやAIなどの新しい技術は適切に実装して管理できる場合にのみビジネスに価値を提供します。
The Open GroupのIT4IT™参照アーキテクチャはバリューチェーン(価値連鎖)に基づいてITの戦略策定から、設計・開発・運用・保守活動を体系化したITサービス・マネジメントのフレームワークです。アジャイル開発、ITIL®などとTOGAF(エンタープライズ・アーキテクチャ)をバリューチェーンの概念で統合し、ベンダー中立で技術や業界に依存しない参照アーキテクチャ(Reference Architecture)を提供します。2013年にV1.0が開発され、2017年にV2.1が策定されました。
サービスのライフサイクルに焦点を当てた機能のモデル(ITバリューチェーン:4つのバリュー・ストリームと支援活動)を規定することで、ITが果たさなければならない重要な事項が特定でき、ITを管理するベストプラクティスやフレームワークのサイロ化の問題、高いコストとリスクの問題、エンド・ツー・エンドのワークフローの自動化の課題などに対処することができます。ライフサイクル全体を通じてITサービスの透明性を高めること、先んじて行うD2Cやより正確な品質管理をとおしてITサービスの価値を向上することが、ビジネス価値、競争力の変革・向上に繋がります。